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流された果てには            2008.10.30 THU

時には自分の力ではどうにもならないことがある。運命と言ってもいいし宿命と言ってもいいのかもしれないけど抗えない何かが作用するような感じ。

そんな時はどうすればいいのだろうか?

たぶん、実は正解はないと思う。ベストはない、、、かもしれない。でも、いつもベストな答えを求め悩んだり苦しんだりしてしまう。

それが人間らしいと言えばそうだし、やはり、その中に何か得るものがあるのだと思う。

でも、渦中にいるときは苦しい。気持ちも焦るし無駄な努力と知りつつトライせずにはいられない。それが本能なのかもしれないけど・・・

つい最近のニュースで妙に気にかかったのは、結婚式の会場に放火してしまった男性の話。

実はすでに妻帯者であったにもかかわらず婚約してしまった。でも、ギリギリになって重婚の罪ではなく放火犯になる事を選んだ。

なんでこんなバカなまねをしてしまったのか?と誰もが思う。一回りも年下の女性と婚約、たぶん愛していたのだと思う。そして、ものすごく幸せだったはず(笑)

ある意味、現実逃避をしていたのかな〜と思う。本妻との仲が上手く行っていたとしても、魔がさしてしまうことはあるよね。ついつい嘘に嘘を重ね気がつけば戻れないところまではまり込んでしまった。

恋愛は楽しい。不倫の恋なら尚更ね。たぶん夢中になってしまったのだと思う。

奥さんとの仲が本当に冷え切っていたのなら離婚を考えることもできる。でも、たぶん、奥さんのことも愛していたのだと思う。

だから決められなかった・・・自分で決められず放火をすることで片方の道を塞いだ。

婚約者の彼女に真実を伝える勇気がなかったのだと思う。だから子供染みているけど運命に任せてしまった。諦めてもらえるように仕向けた。外的な力で、誰もが納得する結末に行き着いた。

卑怯であるし多くの人に迷惑をかけたり悲しい思いを経験させてしまった。でも、彼はホッとした安堵の表情でいるという。

たぶん、もう、苦しまなくてすむからね(笑)

もしかしたら全てを失うかもしれないけど、でも、許される可能性もあるしね。果たして奥さん、どうするだろう?

この彼の場合も運命なのか?と言うと少し違うかもしれないけど、でも、今、彼が向き合うテーマなのだと思います。彼と奥さん両方のね!

人生には色々なことが起こります。時には不祥事と思われるような事も・・・ね。

場合によっては事件や事故や災難、とても受け入れがたいようなことも起きるだろうけど、でも、それもその人の乗り越える学びが隠されていると思うのです。

そう思わないとやってられない!と言うのも正直あるけどね(笑)

そして、何かのニュースを見たり聞いたりして反応するのは、自分の内側の記憶に触れるものだったりします。

私の十数年前の思い出・・・結核を理由に私の人生から消えていった彼。

ホントは今回の事件の男性のようにどちらも選べずに病気を作り出したのかも・・・とずっと思ってきた。そう思うことで忘れようとしてきた。

でも、やはり、そうなんだと思う。だって、あの時引くしかできなかった。黄門様の印籠のようにトドメのような気がした(笑)

まだ若かったし・・・それでも愛している、と、言い切れなかった。奥さんを差し置いて看病を買って出るなんて無理だと思った。負けた・・・のだと思う。

今思うとホントは嘘だったのかも?と思う時もあるけど、でも、やはり嘘だとしても同じことだと思うのです。

・・・久々に古傷に触れた〜って感じでした(笑)

でも、たぶん、今、こう思えるのは今が幸せだからかなと思います。あの時がんばって略奪してても幸せではなかったと思うし・・・

あの時、苦しい思いをしたからこそ、運命や使命なんてものを考える機会も得られたし、やがて前世やソウルメイト、、、という流れにも行き着いたし・・・ね。

間違いなく、あの時当時の彼と上手く行っていたら今の私はありません(笑)

でも、やはり、秋の夜長にふと考えてしまう切ない思い出なのでした。

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