Diary

今になってわかること          2006. 2.10 FRI

リニューアルの作業もいよいよ大詰め。と言っても実際はやっとスタートラインに立った感じ。でも、これが実は大切なことだったりする。

前回デザインのサンプルをUPしたけれど、その直後から一気にデザインの変更に次ぐ変更で、この一週間はデザイナーになった気分の毎日でした(笑)

今日満足できたものが翌日には気に入らなくて変更。そのくり返しで全然まとまらず一進一退の状態で結果はゼロ。こんなことやっていていいのか?とホントに毎日悩んだ。

まるで以前のデザイナーだった頃を再現しているみたい。色々な本を読んだり雑誌をめくったりネットサーフィンをくり返しながら自分の作りたいものを探していました。インスピレーションが降りてくることをひたすら待っていたのだと思う。

多くの素晴らしく美しいHPのデザインを見ながらプロの仕事のすごさに圧倒され、あれこれ取り入れようと思うあまり方向性が定まらず混乱し自分らしさを見失ってしまった。

自分の作りたいものをイメージすることができなくなり、寄せ集めの形だけ一見綺麗そうなページが出来上がる。だから全然気に入らない(笑)

これでは全然ダメだ〜

自分の力量のなさを悔やみ、バランスの悪さを自覚した。いくら素晴らしくても、それは各デザイナーの魂が宿っているのであり、オリジナルだからこそ凄いのです。それぞれの基準、美意識、バランスがあってこそ表現できる作品なのです。

だってプロはプロだ。その才能で仕事をしているのだから当然のことなのです。感性を磨くために多くの時間を割き、多くの情報を集め、自分の中で閃く感覚を大切に育てているのです。

ほぼ24時間毎日デザインのことが頭から離れないはずです。何かを見たり聞いたり感じたりするたびに自分の感性を磨いくことになる。

それは、どんな仕事にも言えること。日常の中にヒントをみつけ仕事と結びつけているはずです。だからプロになる。熟練され専門家になっていく。

今の自分についても同じ。かけ出しの頃とは明らかに違う自信と誇りを持っている。そして責任もね。意識は高く使命感も全然違う。仕事のクオリティーも格段と上がっていると思う。

・・・だって、それだけエネルギーを注いでいるもの(笑)

そう言えなければ嘘だと思う。レベルアップしていないのなら努力が足りないということになる。現状維持で成長が望めないのであれば辞めた方がマシ。

と、かなり極端な性格なのが玉にキズ(笑)

だからデザイナーの仕事は辞めたんだろうな〜と今ならわかる。もちろん天狗になるくらい仕事が出来た訳ではない(笑) いくらだって努力したりスキルを伸ばしたり上を目指すことはできたはずです。でも、したくなかった。

生意気だったし決めつけが強すぎた。このままでは夢を実現できそうもないと気づいた時からリセットを考えていた。一流になれないなら別の道を選びたいってね。

今思えば恥ずかしい。若気のいたりも甚だしいと思う(笑) そして多くの人達に迷惑をかけたことを申し訳なく思う。でも、その経験がなかったら今の自分がないことも事実。

今回リニューアルすることで再びデザイナーの意識の戻り、昔の自分を懐かしく思っているのかなと思う。以前の色々な場面がよみがえってくるのです。もう20年近く前の記憶が昨日のことのようにね。

ホント不思議だけど思い出すことで今になれば見えてくる様々なことに驚いたりな納得したり謝ったりしている。

もう許されていいのかなと思う。と言っても別に悪いことをしたとは思っていない。あの時の自分としては精一杯頑張ったと思う。でも届かなかったことも多い。伝わらなかったこと、やり遂げられなかったこともある。

過去は変えられない。その時決めた選択を一生背負っていくことになる。でも、それが自分の人生に責任を取るということでもある。

今は幸せか?と問われれば、迷わずイエスと言える。だったらOKということ。そしてOKにしなければいけないのも事実です。だって、そうでなければ不幸でしょ?(笑)

そう言い聞かせて努力する。人は気の持ち方で、どうとでもすることが出来るという才能が備わっているのだから大丈夫。自分が選んだ道を信じて進めばいい。

・・・そんなことを確認するために今の状況があるのかなと思う。なんでも結びつけて考えてしまうのが長所? いや、むしろ職業病かも(笑)

そんなこんなで振り出しに戻り原点に立ち返ってみた。自分の表現したいものは何か?

今の自分はセラピストでありセラピーに関する情報を伝えればいい訳です。別に素晴らしいデザイナー作品のようなベージである必要はないということです。できるだけ文章が読み易く内容がわかり易かったり親しみが持てるページであればいい。

それにスタイルシートで作るのだからデザインの変更は比較的簡単にできるはずです。そんなにムキになって今回のデザインにこだわる必要は全然ないのにね・・・・

わかっているつもり。たぶん「すごい」って思われたいのかなと思います。「さすが」とか評価されたいみたい。でも誉められても素直じやなかったり(笑)

だって元はデザイナー。その魂は永遠に・・・?

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