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変えて欲しくないもの           2008. 5.29 THU

もしかしたら心が狭いのかもしれないけど、ずっと前から気になっていたことがある。それは歌手の方の歌い方の変化をどうしても我慢できないということ。

過去にヒットした曲を数十年ぶりに歌われる時、どうして多くの方は節を変えたりアレンジをしてしまうのだろう・・・

もしかしたら年齢を重ねて当事と同じようには歌えなくなっているのかもしれない。

今でも現役の方の場合は、そんなに違和感を感じることは少ないから、ホントはそういう理由なのかもしれないけどね。ブランクで・・・ということもありうる。

でも、なんだろう。なぜかわざと変えているという気がしてしまうのは穿った見方なのかな〜(笑)

特にシンガーソングライターや今でも地道にバンド活動を続けている方の場合は「今の自分をアピールするために、わざと違う歌い方をしている」という気がしてならないのです。

それは成長している姿、もう昔とは違うんだ、という姿のアピールだったり・・・

それに演歌の人達は昔と同じ様に歌えている人が多い気がするので、やはりわざとなのかも?

たぶん、歌は格段に上手くなっているのかもしれない。気持ちをこめたり表現方法も巧みになっていると思う。だから以前の未熟だった頃の歌い方を続ける気にはなれないのかもしれない。

でも!やはり私が聞きたいのは当時の歌い方なのです。

昔馴染んだメロディーラインで聴きたいのに変なアレンジのせいでぶち壊しになってしまう(笑) なんとも消化不良のままで置き去りにされてしまう・・・

たとえ未熟でも、その時には溢れるパワーがあったのです。人気があったり勢いがあるエネルギーが当事の歌の中に含まれています。

上手いとか下手ではなく魅力があったからこそヒットした。

・・・こんなことを言ってしまうと過去の栄光がある人は今に生きられないと否定してしまうみたいだね(笑) でも、そうではないのです。

過去の曲は過去のままで当事の自分に敬意を払って欲しいと思うのです。そして、今の自分は今の自分に合った新しい歌で勝負して欲しい!!

できなくはないと思う。今でも当事のCDは手に入るしカラオケだってある(笑)

素人の私達がマネして歌える位だからプロなら尚更できるはず。そして、私達に馴染みのある歌い方で本人の歌が聴ければサイコーだよね♪

たぶん、私がこう思うのは、どんなに若い頃ダメダメだったと思ったとしても過去を否定して欲しくないという思いからだと思う。

過去の栄光があった人で今でも輝いている人は過去を大切にしています。輝き方は違っていても今の自分にあった幸せを追及している人は素敵です。

でも、そうでなさそうな人が多すぎる・・・特に芸能人はね(笑)

そういう人達は大抵過去を否定します。暴露本とか暴露話とか・・・

やはり昔好きだった人のその後は知らない方が正解なのかも。

美しい思い出は美しいままに封印(笑)

ちなみに水谷豊さんは素晴らしいと思う一人です♪

以前と同じように歌っていらっしゃるし・・・期待を裏切らないのは俳優さんだからかな?歌手の時は歌手の役を演じている気がします。

以前、「おふくろさん問題」で話題になった作詞家の方の怒りが、今少しわかり始めた感じ。やはり歌は歌い手だけの物ではないということかも。勝手に作り変えてはいけない・・・

色々な人の思いが、思い出と一緒にあるものだからね。記憶と共にあるものだからこそ普遍であって欲しいし改ざんして欲しくはないということ。

・・・うーん。だとすると変わらないでいる勇気も大切だね(笑)

守り続けるというか大切にすると言うか・・・

ある意味、職人さんの匠の技みたいなものかも!?

一見同じように見えても味があるというか深みがあるというか小手先でない何かがある感じ。その域に達することができたら感動を与えることができるのかもしれないね。

毎日同じことのくり返しだとしても心をこめて精度を上げていく・・・

私もアレンジを加えたり目先の変化だけでない何かを込められるようになれるといいな♪

今回もいい教訓になりました。

日常の中にある違和感や何かに対する嫌な感じというのは「大切なモノに気がつけ」という合図だったりします。

だから、変に抑えたり抵抗することなく向き合って底を探っていくと意外なヒントが得られたりするのです。

実は単なる意地悪なのかな〜と思っていたけど向き合って正解でした(笑)

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