True heart

自分なりに決めたこと

大人になって心理療法を学び、特に問題がないと思っていたわたしですが、経験のために先生からカウンセリングを受け、気になっていたことに向き合ってみることになったのです。

カウンセラーやセラピストを目指す人は、まず自分がクライアント側を経験してみる必要があるということで、素の自分に戻って勉強モードは二の次でやってみました(笑)

自分自身のストーリーとしては理解していましたし、今の自分にとって家族や環境はベストであることもわかっていました。見るべきトラウマの場面などないと思っていたのです。

気になっていたのは「ちょっといい子過ぎたから屈折しているのかな?」位。それについても別に問題だとは思わず、でも、なにかテーマがないと練習にならないからと無理矢理考えたものでした。

インナーチャイルドセラピーを体験する

最初に浮かんだのは小さな箱のイメージ。鍵を開けるとちいさなスプーンが入っていました。離乳食で使うようなちいさなもの。その瞬間に涙が溢れてきました。

それ以上は見れなかったのですが、自分の中で理解が深まってもう充分と感じました。わたしは、そんなちいさな頃から、言葉も話せない頃から我慢してきたのかなってわかったからです。

それ以来、わたしは自分のインナーチャイルドとワークはしていません。ここにルーツがあることを知っているし、まだ、その時の自分と向き合う勇気がないからかもしれません。大人のわたしが、その時の自分になんと声をかけていいのかわからないのです。

我慢というのも違うような気がします。でも、必死に自分と戦っているような感じ。誰も責めていないし自分で決めてきた人生の始まりを自覚しているようなイメージ。

そして、その後、自分の人生を肯定するように生きてきたと思います。多少脱線することもあったし、決して人に言えないような経験もしていますが、それすらも、間違いだったと思わずに生きて行こうと思っています。

ちょっと強引かなと思う部分もあるけれど、自分が否定してしまったら終わってしまうような恐怖があるのです(笑)

いい家族とはなんだろう?

わたしのことをうらやましいと言ってくれる人がたくさんいます。でも単に、わたしはなんでもない出来事でも、意味のある出来事に変えていい風に捉えているだけだし、特に恵まれた環境で育った訳ではありません。

まあ、恵まれていると言えばすごく恵まれた家庭だけど、おかげでわたしは「もっといい家庭を作ろう!」という夢が持てず、家庭をつくらないかもしれません。母の作ったファミリー程いい家族は作れる自信がないからです。こう言うと母は悲しむかもしれませんけどね。でも、負けたくないのです(笑)

だから、家族環境とは不思議なモノだと思います。不幸な子供時代を送った人もたくさんいます。でも、だからと言って本当に不幸かどうか長い目で見ないとわかりません。一見幸せそうに見えても、またしかり。だから、要は見方、受け止め方だと思います。

その見方を身につける為には、まず、自分の人生を別の視点から見てみるというのもいいと思います。最初は思い付くままに、そして少しづつ手を加えていく。色々な角度から見ていくと、違う面に気づくこともあります。

今でもたまに会うといい親子だと思うし、母の子育ては間違ってなかったと心から感謝し、直接伝えたりしています。本当にそう思っているけど一緒に暮らすのはお互いに無理だとわかっています。

でも、それでいいのかなと思う。ちょうどいい距離感(スペース)は必要だと、いい意味で納得し理解しています。さびしいような、でもひとつの解決のケースです。

Inner child

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