Torauma?

トラウマについて

インナーチャイルドセラピーは傷ついた子供の頃の記憶を癒していくセラピーなので、傷ついた記憶としてトラウマという問題がでてきます。そして、多くの場合、トラウマというものをネガティヴな記憶として触れてはいけないイメージと共に持っていると思います。

でも、果たしてトラウマとはどんなものなのでしょうか?

まずはトラウマ(心的外傷)の定義から

個人の精神生活に衝撃を与えるような出来事があり、それがあまりにも強烈であるため適切な対応が出来ず、無意識下に抑圧されて長期にわたる障害をもたらすような経験を言う。

『カウンセリング辞典』

以下、一つだけでなく複数の出来事が重なったことにより起こる場合や、その人の葛藤の度合いにより個人差があることも書かれています。

誰でも心に傷を持っているとまでは言わないけど、人に言えない秘密の一つや二つはあると思います。でも、多くの人は、それを乗り越えて、または気にしないで生きています。しかし人によっては些細なことでも傷ついたり、必要以上に気になってしまうこともあります。

だから本人には悪意はなくても、知らず知らずの内に誰かを傷つけている可能性もあるのです。お互いに被害者であったり加害者であったり。絶対そんなことはないと言える人は、山奥で一人で暮らしている仙人くらいでしょうか。他人と関わる人は必ず両方を経験していると思います。

インナーチャイルドは傷ついた子供

子供は、善悪の判断もつきませんし、親や周囲の感情と自分の感情の区別もついていません。だから、両親が些細な夫婦喧嘩をしている場面でも、両親が喧嘩をしているのは「自分が悪い子だからなんだ」と思ってしまったりします。

初めて希望を伝えた時に、たまたま親の機嫌が悪かったり疲れていたり余裕がなかったりして、子供が望むような対応をしてもらえなかった場合にも、子供は深く傷ついて「自分は嫌われている。愛されていない」と思い込んでしまうこともあるのです。

また、「こんな風には思ってはいけない、だってお母さんが喜ばないから」と、ずっと自分自身の感情を押さえることになるきっかけは、ほんとうに些細な一言「うるさい子ね」だったり、質問に対して答えなかっただけ(無視)だったりするのです。

親の立場からしてみれば、そんなことでトラウマだと言われてはたまらないでしょう。親にとっては記憶もしていないような日常のよくある出来事。でも、その時の子供にとってはずっと影響を及ぼしていたことに後で気づくこともあります。その本人も忘れていた記憶を思い出し「こんなことが」とびっくりされることが多いです。

くり返しのドラマ

多くの人達は、自分が親になったり、くり返しのドラマの中で気づき、親の立場を経験することで自然と癒されていくのだと思います。今までだってずっと、それは昔からあったことです。でも、なぜ今、注目を集めているのか?

くり返しのドラマ。親から子へ、子から孫へ。自分が親と同じことをしていることに気がつき、もうこれはくり返してはいけない、何かがおかしいと気がついた人達が増えたからかもしれません。

大人になって親になったら確かにわかることはたくさんあります。でも、そうではなく、本当はこうしてもらいたかった子供の頃の自分の気持ちを、今、とり戻す必要があると感じているのだと思います。与えることと受け取ることのテーマ。

共通するテーマは愛だと思います。多くの方がよく言われるのが、「愛された経験がないから子供に対してもどう接していいかわからない」、「許してないんだと思う。でも、許すとか愛するとか考えたこともない」、「人に合わせるばかりで自分のことなんて聞かれてもよくわからない」と、自分自身についても愛が必要だと理解しているのです。

同じ親の対応でも、親の精神が安定していて常に愛情を子供が感じていられる環境では、子供は安心していられます。たとえNOの反応を受け取っても、トラウマになったりはしません。

逆にYESの反応でも、親がイライラしていたりすれば子供は不安になるものです。絶対的に愛されている実感を子供が親から受けるには、親自身が自分の内に愛を感じている必要があるのです。

Inner child

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